
太平洋戦争末期、特攻隊員が墜落し流れ着く島があった。鹿児島県沖にある、「黒島」である。
特攻隊員が出撃するルート上に島があったため、ろくに訓練も受けていない学徒兵や少年兵が操縦する整備不良の飛行機が途中の海に墜落するのである。
戦争末期で自分たちの食べるものもないのに島の人たちは、自分たちが木の根っこや雑草を食べてでも、生きて流れ着いた若者たちを救おうとした。
今蘇る、「黒島」の人たちと、思いなかばで不時着した若き軍神たちとの、戦争と愛情の記録。
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商品詳細
著者:小林 広司
構成:東良美季 小林ちえみ
サイズ:四六判並製
頁数:240ページ
発刊日:2015/11
ISBN:978-4-908443-00-8
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目次
●三島村黒島全景
●はじめに
●平成十五年(二〇〇三年)一二月
・黒島を知った
●昭和二〇年(一九四五年)四月
・柴田少尉
・安部少尉
・安永青年
・荷物投下
・江名少尉
・終戦
・黒島と戦後の絆
●平成一六年(二〇〇四年)五月
・黒島の慰霊祭
・余話(あしたよな)
●あとがき「ヨーイ、スタート!」のカチンコが鳴って 小林ちえみ
●エピローグ「出版からの出会い、ドラマは終わらない-」 小林ちえみ